FTMのオタクのこと

FTMの治療と普通に思った通りの日記(不定期

胸オペと最悪の仕事はじめ

お久しぶりです。

やっと念願の胸オペをしてきました。

自分にとってはやっとです。

ちょっと痛いお話です。無理なら見ない方がいい。

 

 

手術前に、行きたかった沼倉愛美さんのライブがあったのです。

でも諦めました。血の涙を流しながら。ライブのBDとか出してほしいって思いながら。

体調面も考慮し、今流行のコロナウイルスもあったり風邪だったり、インフルエンザも怖いのが色々重なってしまった。あと3時間超えるワンマンライブ。

行けた人には本当最高のライブだったんじゃないかなと思います。

 

さて手術前日はお酒がダメなくらいであとは普通の食事をとってOKでした。

当日は手術の4時間前に朝食を、2時間前に水分を断つ。それだけでした。

手術当日ですが、病院へ10時に到着。

すぐ回復室へ通され、ガウンと紙おむつに着替えてください。って言われて着替えたら即、点滴を打つ準備が始まりました。

でもその点滴が曲者だったのです。

まず右腕に看護師さんが打とうとして何回も手をグッパし、看護師さんがぺちぺち叩いてもでてこない。血管がでてこない。でできたと思って刺されたけど入ってなくて右腕は失敗。

左腕にトライし、右腕と同じで全然でてこない。

最終的に腕を超熱いタオルを巻かれやけどするんじゃないのかってくらい温められやっと点滴が入りました。

 

一安心とか思っている間に先生に胸を見せてマーカーで書いてもらい、乳首の位置は手術中に決めようか!とかいって〇をポンポンと書かれてそれでええんかって思いました。

しばらく回復室で待機し、いよいよ手術!

自分の足で手術室へ行き、そのまま台へ直行。

紙おむつを速攻で脱がされ、尿カテーテルを入れられめっちゃ恥ずかしかったし、違和感がはんぱねえ。

心電図つけられて看護師さんに全然緊張してないですねー。

とか言われてたけど緊張はしてたよ。絶対。

 

麻酔を入れますねーって背中を丸めてゴリゴリとか言ってなんか管を通してて痛くはなかったんだけどゴリゴリが嫌すぎた。あの音は聞きたくないなって思いました。

なんやかんや色々やられて布被せられて消毒を塗りたくられてなんか不思議な感じでした。

前日うまく寝れてないこともあってすぐ寝てしまったからそっから記憶ないんですけど、手術後麻酔が覚めた時にすぐ行きたかったライブがあったんですとか話してしまった。

それだけ沼倉愛美さんのライブ行きたかったんだなと。

 

あと麻酔の話がでて「お酒強いですか?」って聞かれてまあそれなりにって答えたら、

手術中に何度も動いてめっちゃ麻酔を使ったんですよ。って。

無意識に動いてたらしい。

あと麻酔の副作用強く出る人がいるらしいんだけど、めっちゃ元気でけろっとしてて看護師さんがびびってた。

酒豪のみなさんは気を付けてくださいね。麻酔が効きにくいかもしれないですよ。

その日は普通に痛み止めが効いていてスマホをめっちゃ触ってましたね。

 

夜ごはんはなし。水は夜くらいに飲めたかなって感じ。

思ったより手術の傷は痛くなく、超痛かったのがドレーンでした。

ドレーンっていうのがなにかわからないですけど血とか体液とかを出すものらしいです。

それが一番胸オペで嫌なところでした。

次の日の朝、サンドイッチとかヨーグルト食って薬飲んで先生の診察を受けて朝に病院を出発。

全然とはいかないけど痛さはそんなにでした。でも振動は痛かったし、腕があがらない、無理すると筋肉痛のひどいやつになって泣けてくる。その痛さが一週間後に酷くなって戻ってくるんですけどね。

 

自分の場合めっちゃドレーンの量が多いせいか治りも遅めなのかわからないけど、一週間後ようやくドレーンが外れました。(詰まってしまって強制的に外したに近いけど。本当はもっと入れておきたかったみたい。)

あ、ドレーンとれたし、外側の数針の抜糸、もう一週間の休み申請終わったし、仕事しようと思って次の日出勤。

 

それが最悪の始まりだった。

仕事行ったけど、うまく動けなくてキーボードとマウスをずっと触っていなくてはいけなくて、電話も取り、座ったり立ったり、だんだん、だんだん左の胸のあたりがズキズキ痛くなってきて昼に痛み止めを飲んで、夕方には激痛。

キーボードをたたくたびにズキズキ、電話取っても痛い。左腕使いたくない痛さ。

恥ずかしいかな会社で泣いてしまいました。

手術後一番の痛みでした。こんな経験ないぞってくらい。

まあ仕事量が普通にあるのがおかしくない?って思ったものありましたけど、病み上がりの人間にいままでの仕事量はしんどい。体力もめっちゃ落ちてる。

左腕があがらなくなってきて、手がむくんでくるし、明らか右胸より左胸が腫れてくる、ゆっくり、でも自分の最速で作業していたら上司から「遅れてるよ!今までの遅れ取り戻さないとな!」とか言われる始末。鬼かよ。

無理をした結果。激痛で死にかけて、なんで仕事いったんだろうって悲しくなりました。

 

仕事を定時で上がらせてもらい。病院に電話。

そしたら先生に写真を送ってみてもらうことに。緊急性はないけど明日診ましょう。

安静にしてくださいと。

 

その次の日。

仕事休むつもりじゃなかったですけど、病院へ(終わったら行こうとしてた)

上半身脱がされて写真撮って、診察。

注射針をぐさっと刺されて(両方の胸)

右胸は体液がたまってるくらいで済んでました。

問題の左胸。

抜いてみると血。普通に血。出血。

あちゃー。って言われて。

なにをしたの?って聞かれたから「仕事をしてみました」って言ったらなんで仕事したの!って言われてしまいました。

もう仕事休めるなら休んで安静にしておいて!と。

もうこれは先生に従うしかないって。痛いし。

 

心の中で最悪の仕事復帰だ。って頭抱えました。

診察終わってから休みますって言って休んで療養。

 

自分の場合傷のデカいI字だったので傷もでかかったです。胸の下に一の字を二つぐわーっと入ってるやつです。気になる方は調べたら出てくるんじゃないかな。

手術を受ける方は多めに休みとった方がいいです。デスクワークでも休憩がそんなに取れない激務だったりすると死にます。肉体労働ならもっと死にます。

重いものは厳禁。腕もなるべく上げない方がいいです。だらーんとしておくのが一番いい。使うと意外に胸の筋肉使ってるんだなって思う痛さがきます。

 

あと、いろんな人に言われたのが「なんでそこまでする?」「手術に後悔してないの?」「よくやるわー」とか言われますけど、当事者にとっては必要。

 

自分の場合は数年のうちにもっと酷く落ち込んで、死んでたかもしれないくらいだった。

多分死んだ方がましと思う当事者の方が絶対いると思います。いないなんてありえないくらい生きづらさ、苦痛を受けているはずだから。

まあ他人の気持ちはわからないのは当たり前だけども。

 

緊急性のある手術ではないけど、その人にとっては死ぬか死なないかを分ける手術かもしれないって事。

 

企業側も柔軟に対応してくれたらもっと働きやすい社会になるんじゃないかなって。

最近都会の企業ではLGBTの人のための制度を取り入れるところもあるらしいですけどね。

 

これからもっと生きるのが楽しくなりますように。

 

あと、平らになった胸をみてめっちゃ感動しました。

感動して何回も触ってしまったくらい。にやにやが止まらない。